
「何で猫かぶりっていうのかな?」
sakuraです。
「ねこかぶり」っていう言葉があるけれど、どうしてこう言われるようになったのか不思議ですよね。「猫かぶり」の語源や由来を調べてみたら、2つの説がありました。1つは皆が知っている説ですが、もう1つは意外と知られてないことかもしれません。良かったら読んでみて下さいね。
<スポンサーリンク>
辞書的意味(猫を被る・猫かぶり)
「猫を被る(ねこをかぶる)」「猫かぶり(ねこかぶり)」の意味
1・本性を隠しておとなしそうに振る舞う
2・知っていながら知らない振りをする
複数の辞書を調べたら2つの意味が出てきましたよ。
一般的に使われているのは、1の「本性を隠して大人しそうに振る舞う」という方ですね。多かれ少なかれ、誰にでもある側面で、特に社会人の場合は、会社だと「借りてきた猫」状態の方も多いかも。私の場合もそうです。
で、2の「知っていながら知らない振りをする」という意味の方は今回初めて知ったんですけど、語源は以下のようなものらしいですよ。
↓
語源・由来(猫を被る・猫かぶり)
「猫を被る(ねこをかぶる)」「猫かぶり(ねこかぶり)」の語源・由来
1・「本性を隠しておとなしそうに振る舞う」という意味の由来
猫は本来は獰猛な動物であるにもかかわらず、普段は、とてもおとなしく静かな動物に見せているだけだというのが通説です。本当の性格を隠して、大人しく可愛らしく振る舞うことから、この言葉が生まれたと言われています。
猫って、普段は見た目も仕草もキュートだけれど、本当は爪も鋭いし、素早く動くネズミも捕獲出来る能力や、他の動物を威嚇することもありますよね。
確かに、説得力のある語源だけれど、実際に愛猫家の人からすると、「猫にマイナスイメージ」が付けられるからあんまり納得できないそうです。
2・「知っていながら知らない振りをする」という意味の由来
本性や本当のことを隠す時に「ねこだ(筵」)を被ることから、「知っているのに知らない振りをする」意味で使われ、後に「猫」の字を当てたと言われています。
ちなみに「ねこだ(別名:ねこ)」というのは、大形の「むしろ」のことで、わらで編んだ「敷物、または、背負い袋」を指すそうですよ。
つまりは、ねこだ(むしろ)をかぶって「顔を隠す」ってことなのかな。知らんぷりするために。なかなか面白いですね。
「猫を被る」の類語
ネコをかぶるの類語は以下のようなものがありますね。
・いい子ぶる
・ぶりっ子する
・良い子ぶる
・可愛い子ぶる
小学生や中学生の頃によく耳にした言葉だなぁ~。誰かから言われたこともあるし、言ったこともあります。
「いい子ぶらないでよ!」「ぶりっ子してんじゃないわよ!」みたいな文末を否定命令形にした用法とか、「良い子ぶっちゃってさ~」「可愛い子ぶりっこちゃん」みたいな揶揄ですね。書いていて恥ずかしい(笑)
何か、悪口のオンパレードですね~。大人になった今は決して口にすることがないセリフだけれど、今こうして文章で目にすると結構キツイものがあります。
<スポンサーリンク>
「猫を被る」の例文・使用例
「ネコをかぶる」を使った例は、以下のような感じで日頃の会話でよく耳にしますよ。
・上司の前では猫かぶりまくってるよ~、俺。
・私、本当はずっと猫かぶってだんだよね。
・実は、いつも人前だと猫をかぶってるけど、本当は凄く気が強い性格なんです。
・あの子、異性の前だと猫かぶってるよね~。
・「猫かぶり女」って地雷だよね。
こうして改めて文章にしてみると、自分で言う場合には自虐的・カミングアウト的な感じですが、他人のことを言う場合には悪口的な度合いが強いという印象ですね。
普段の会話で、結構出てくる言葉だし、何気なく使っていたので結構反省……。「猫かぶり」は社会人の必須スキルではあるけれど、基本的にはかなりネガティブに使われてますよね。これからは、人様のことには使わない様に気をつけたいです。
補足・雑感・まとめ
まとめると、「猫を被る」は一般的・基本的には、「本性を隠しておとなしそうに振る舞う」というお馴染みの意味だけれど、「知っていながら知らない振りをする」という意味もあるということでした。
後者の意味ではあまり使われないけれど、実はこちらの方が語源だという説がありますよ。
でも、後者の意味で使うなら「しらばっくれる」とか「カマトトぶる」の方が一般的で馴染みが深い感じかな。
それにしても、普段何気なく使っている言葉やことわざも、調べてみると語源や由来が結構面白いものが多いし、勉強にもなりますね。
これからも、気になったものは調べてみようと思ってます。
<スポンサーリンク>
