
「葛餅と蕨餅ってどう違うの?」
sakuraです。
くずもちとわらびもちが別物というのは知っていました。でも、何となく見た目が似ているので、具体的に何が違うのかが実は今までよく分かってなかったんですよね……。なので、両者の違いを調べて比較してみましたよ。
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***もくじ***
原料・作り方の違い
原料の違い
・くず餅…マメ科のつる性多年草の葛の根から作られる葛粉が原料
・わらび餅…シダ植物の蕨の根から作られるわらび粉が原料
作り方の違い
・くず餅…水で溶いた葛粉に砂糖を加えて火にかけ、透明感が出るまでよく練った後、バットなどに流し込んで氷水に浸して固めたもの
・わらび餅…水で溶いたわらび粉に砂糖を加えて火にかけ、透明感が出るまでよく練った後、流水に入れて冷やし固めたもの
食べ方の違い
くず餅もわらび餅も基本的なトッピングは「黒蜜」と「きな粉」なので、大きな違いはないようです。ただ、どちらを先にかけるのかという違いや、何を使って食べるのかという違いがあるようですよ。
トッピングの順序
(例1)黒蜜⇒きな粉
(例2)きな粉⇒黒蜜
(例3)黒蜜ときな粉を予め混ぜたものに餅を絡める
「先に黒蜜をかけてからきな粉をかける」という場合でも、上からきな粉とかけるか、黒蜜に絡ませたお餅を、別皿に取り分けたきな粉につけながら食べるなど、色々と方法はあるようです。
同様に、「先にきな粉をまぶしておいてから黒蜜をかける」という場合は、上から黒蜜をかける他に、きな粉を絡ませたお餅を、別皿に取った黒蜜に付けながら食べるといという方法がありますね。
黒蜜&きな粉を混ぜたものに絡ませる場合にも、さらにその上にきな粉と黒蜜をトッピングするなどの食べ方もあるそうですよ。
それぞれの家庭や、個人の好みによって食べ方が変わってくるのが結構面白いですよね~。私の場合は、葛餅もワラビ餅も、「先にきな粉を上からかけておいて、後から黒蜜をかける」というタイプです。でも、かける順序によって、味わいも違うような気がするので、今度はいつもとは違う食べ方に挑戦してみたいかも。
食べ方
これも、好みによって色々ですよね。
(例1)フォーク
(例2)スプーン
(例3)お箸
(例4)楊枝・和楊枝・ピック
市販品を購入すると、和楊枝がついてくることが多い感じかな。ただ、自宅でお皿に開けて食べる場合には、フォークやお箸の方が食べやすい時もありますよね。私は、葛餅はフォークで食べることが多いかも。カップに入ったものをそのまま食べる場合にはフォークかピックが食べやすい感じがします。
ちなみに、私の友人にはスプーン派がちらほら。「きな粉と黒蜜を余すところなく楽しむにはスプーンがベスト」だそうです。スプーンで食べるのは圧倒的少数派の気がしますが、やってみると意外と食べやすいかもしれませんね。
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カロリーの違い
市販品でも手作りでも、それぞれの原料や砂糖の量によって多少の違いはありますが、おおよその目安は以下のような感じです。
原料のカロリー
・葛粉(くずのデンプン)のカロリー…約350kcal(100gあたり)
・蕨粉(わらびのデンプン)のカロリー…約330kcal(100gあたり)
・粉(デンプン)に入れる砂糖のカロリー…約380kcal(100g当たり)/約35kcal(大さじ1杯・9g)
・きな粉のカロリー…約440kcal(100gあたり)/約31kcal(大さじ1杯・7g)
・黒みつ(黒砂糖)のカロリー…約350kcal(100g当たり)/約50kcal(大さじ1杯)
1人分の澱粉量は20g程度なので、葛粉と蕨粉だけならエネルギー量は大したことがないですが、ココに砂糖が加わり、トッピングできな粉と黒蜜が加わるので、トータルだと1食分200kcalを超えると考えた方が良さそうですね。
しかも、市販のものだと、粉に片栗粉やサツマイモ澱粉やタピオカ澱粉も使用する場合も多く、わらび粉に味を近づけるために糖分も混ぜるので、その分のカロリーが加算されます。
なので、低カロリースイーツにしたい場合は、出来るだけシンプルな材料で手作りをするのがベストかも。
コンビニ市販品のカロリー
<くず餅>
ローソン「和三盆のくず餅」…153kcal
<わらび餅>
・ローソンUchiCafe「もちもちとしたわらび餅」…195kcal
・セブンイレブン「わらび餅(黒蜜入り)」…188kcal
最近だと、シンプルな「わらび餅」よりも、アレンジタイプのものが多く発売されていますね。「抹茶わらびもち」・「チョコワラビ餅」・「クリームわらびもち」なんていうのも見かけることがあります。
洋風にアレンジした進化系の和スイーツになっている印象かな。10~20代の若い世代向けなんだろうけど、機会があったら一度、チャレンジしてみようとは思ってます。
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伝統的製法と市販品の違い
原料の違い
<伝統的製法>
・くずもち…本葛(=くず粉100%)を使用
・わらびもち…本蕨粉(=わらび粉100%)を使用
<市販品>
・くずもち…じゃがいもデンプン・タピオカでん分・片栗粉・寒天・ゲル化剤
・わらびもち…じゃがいもデンプン・さつまいもデンプン・タピオカデンプン片栗粉・寒天・ゲル化剤
本くず粉や本わらび粉は値段が高いので、コンビニやスーパーで売られている大量生産の市販品は、コストを下げる為に本物の粉以外のものをブレンドしていることがほとんどだそうですよ。
ちなみに、本わらび粉(国産の00%わらび粉)は、100gで1500円もする超高級品です。葛粉も有名な吉野葛150gで1000円位します。
本物の葛粉や蕨粉で出来たくずもちやわらびもちは賞味期限が短く、冷やすと固くなってしまうために冷蔵保存も出来ないのだとか。偽物ではい正真正銘のくずもちとわらび餅は、専門店で直接、作りたてを食するのがベストだそうですよ。私も、一生に一度は本物を体験しておきたいものです♪
色・味・食感の違い
<伝統的製法>
・くずもち…透明・滑らかな口当り
・わらびもち…黒い・ぷるんぷるん・口の中で溶けて消える
<市販品>
・くずもち…半透明・ぷるぷる
・わらびもち…半透明~透明・ぷるぷる
伝統的製法かつ本物の粉でつくられたものと、市販のものの違いは、「プリン」で例えるとわかりやすいみたいですよ。卵液を加熱して固めたカスタードプリンとゼラチンや寒天で固めた量産型プリンでは、味も舌触りも食感も全く違いますもんね。伝統的製法の本物も、量産品の偽物(?)もどちらもそれぞれに美味しいけれど、「素材の味をストレートに楽しむならカスタードプリンに軍配が上る」という感じに似てるそうです。やはり、ここは是非一度、本物を食べてみたたいですね。
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久寿餅との違い
くずもちは、関東では「久寿餅」のことを指すそうですね。葛粉を使うのではなく、小麦粉からグルテンを分離させたあとの浮き粉を乳酸発酵させたものから出来ているのだとか。葛から作られる「葛餅」とは、製法も歴史的経緯も全く違うので、完全に別物なんだそうですよ。(今まで知りませんでした!!)
そういわれてみれば、お餅は白濁していて透明ではないですよね。食べ方は葛餅同様、きな粉と黒蜜で頂くので、ぱっと見だと同じような感じかも。
久寿餅で有名なのは福嶋屋と船橋屋だそうですよ。
補足・まとめ・雑感
くず餅とわらび餅では、原料と作り方がそもそも違うということのようですね。また、くず餅は関東と関西では別物を指すということも初めて知りましたよ。関東でいうところのくず餅は、小麦粉が原料の「久寿餅(くずもち)」なんですね!
また、そういった違いだけでなく、くず餅もわらび餅も、伝統的な製法のものと市販品とでは、原料が違うこともあるので、味も食感にも違いがでるということだそうです。
混ざり物無しの原料で、かつ伝統的な製法で作った「本物」のくず餅やわらび餅を、機会があれば絶対に食べてみたいものですね♪
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