シェニール織とは【意味・由来・素材・織り方・ブランド】

「シェニール織りってな~に?」
sakuraです。
織物の織り方で「シェニール織り」というのが有名ですよね。
名前だけは聞いたことがあったけれど、詳しいことは知らなかったので調べてみましたよ。
今回の記事では、「シュニール織りの発祥の歴史・意味・由来・織り方」と、「シェニール織りの有名ブランド」を紹介していきます。
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***もくじ***
シェニール織りとは【意味・由来】
シェニール織りはドイツの伝統織物として有名です。
表も裏も同じ色・同じ柄なのが特徴となっています。
シュニール織りは、18世紀末にスコットランドでカーペットの為に開発され、19世紀頃にチェコからドイツへ渡って、以後世界的に広まりました。
日本でも明治時代初期にはすでに入ってきていたそうです。
ちなみに、CHENILLE(シェニール)とは、フランス語で「(蚕の)いも虫・毛虫」のことだそうですよ。
織り布を使って作った糸の、ぷくぷくとした質感と見た目が「いもむし風」であることが名前の由来となっています。
シェニール織りの素材・生地
シェニール織りの生地素材は、コットン(綿)やシルク(絹)が使われます。
タオルやハンカチの場合には、コットン100%のシェニール織りの製品が多いですね。
コットン素材のパイル地に柄の部分がシュニール織りが基本です。
シェニール織りの織り方
シェニール織りは、表も裏も「同じ多じ色・同じ柄」なのが特徴ですが、これは二度の製織工程で作られることにより実現しています。
シュニール織りの手順は以下の通りです。
①ざっくりとした粗めの生地に織り上げる
②縦に裁断
③モール状の糸(モール糸・モールヤン)にする
④モール糸を横糸として再度織り上げる
このシュニール織りの織り方は、「再織(さいおり)」と呼ばているそうですよ。
裏も表も同様に美しい表情を見せるシュニール織りは、とても手間も時間もかかっているんですね。
シェニール織りの製品
シュニール織りで作られる製品には、以下のようなものがありますよ。
・バッグ
・ポーチ
・財布
・眼鏡ケース
・ハンカチ
・タオル
・エプロン
・マット
・スリッパ
・ラグ
・クッション
・インテリアクロス
小物雑貨・生活用品・インテリア製品など、幅広く製品化されていますね。
シュニール織りは、織柄が人目を引く美しさがあるので、非常にファッション性が高いというのがポイントですね。
もちろん、丈夫で耐久性も抜群なので、長く使えるという信頼感や安心感もあります。
高品質・オシャレ・コスパの良さが揃った製品なので、自分用でもギフト用でも重宝しますよね。
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シェニール織りの有名ブランド
シェニール織りの製品で有名なメーカーは主に以下の4つです。
・フェイラー
・クリッパン
・ホットマン
・UCHINO
それぞれのブランドの歴史と特徴をざっくりとまとめてみました。
フェイラー(FEILER)
シェニール織のブランドといったら、真っ先に思い浮かぶのがフェイラーですよね。
フェイラーは、1928年に初代社長のエルンスト・フェイラー氏が現在のチェコ (当時ドイツ領)で創業したのが始まりです。
1948年には、原罪のようなFEILERのシュニール織が完成していたそうです。
ちなみに、日本では、1972年から販売されています。
FEILERのシュニール織は、「程良い厚みと柔らかな質感・優れた吸水性と乾燥性・肌なじみ・深く美しい発色・パターンの優雅さ・デザイン性の高さ」が特徴です。
厳選された原綿を熟練した職人が何十もの工程を経て織り上げている製品は、そのひとつひとつが芸術品と言えますね。
クリッパン(KLIPPAN)
クリッパンは、スウェーデン南西部にあるクリッパンという村が発祥のテキスタイルメーカーです。
1879年が創業なので、約140年近い歴史があるブランドですね。
ハンディクラフト用の高級ウール素材で出来たブランケットで有名です。
最近では、シュニール糸を使ったオーガニックコットン100%のタオルがとても注目されていますね。
良質な自然素材と丁寧な手作業で出来た高品質の製品は世界中で幅広く愛されています。
「肌触りの良さ・明るい配色・斬新なパターン柄・伝統的な動物モチーフの可愛らしさ」から、北欧ファブリックが好きな方に人気あるブランドですよ。
ホットマン(HOTOMAN)
ホットマンは日本のメーカーです。
明治元年(1868)創業なので、約150年以上の歴史のある老舗ブランドですね。
元々は、絹織物製造業者でしたが、1972年からタオルの生産が中心となっているそうです。
1985年に、ドイツの老舗シェニール企業である「アルパロー社」の技術と設備の全てを継承し、「ホットマン シェニール」として現在に至っています。
「企画・配色・染色・織り・仕上げ」までのほぼ全ての工程を、自社工場で熟練した職人さんの手仕事で丹念に織り上げているそうですよ。
「手織りならではの温かみと繊細な美しさ」があるのが、ホットマンのシュニール織りの特徴となっています。
ちなみに、ホットマンのタオルはシュニール織り以外でも有名です。
吸水性の高さが特徴で、最近では「1秒タオル」という吸水性抜群のタオルがとても人気がありますよ。
また、日本製というのもポイントが高いですよね。
特にベビー用品として選ばれることが多いそうです。
UCHINO
UCHINO(内野株式会社)は、日本の大手タオルメーカーですね。
1937年創業なので、80年の歴史のあるブランドです。
UCHINOもシェニール織りの製品を多く製造しています。
最近では特に、ディズニーキャラクターのシェニール織りグッズがとても人気があるようですよ。
シェニール織りのアイテムというと、基本的に、大人の女性向けのものが多いですが、ディズニーのキャラクターがモチーフになったものならば、小さなお子さんにも喜ばれますよね。
ちなみに、UCHINOさんは、「世界一タオルを研究している会社」というのがキャッチコピーになっています。
UCHINOの製品は、柔らかく吸水性の良いことがが特徴なので、主に出産祝いとしてベビー用品のギフトに使われることが多いそうですよ。
まとめ・補足・雑感
シェニール織の製品は、一見、お値段が高めに感じます。
でも、手間がかかっていて高品質であることを考えると、この価格設定も納得ですね。
デザイン性の高さだけでなく、吸水性や耐久性に優れていて、長く快適に使用出来るので、結果的にはとてもコストパフォーマンスの良い製品だと言えます。
可愛らしく美しいデザインのアイテムが豊富に揃っているので、少しずつお気に入りのものを集めていくのも楽しいですよね。
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