
「あんぱんの上にゴマやケシが乗ってるのはなぜかな~?」
sakuraです。
菓子パンの中でも人気の高い「あんぱん」だけれど、上にゴマ(黒ごま・白ごま)や芥子の実(種)がのっているものがほとんどですよね。
味のアクセントや単なる装飾としてのせているのかと思っていたけれど、実はきちんとした理由があるそうです。
今回の記事では、それぞれのトッピングの意味と、有名なあんぱんメーカーのトッピング例ををまとめてみましたよ。
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***もくじ***
あんぱんのトッピングの理由
アンパンは、木村屋(現・木村屋總本店)の創業者が考案したのが発祥で、1874年(明治7年)から発売されています。
発売当時から、あんぱんの上に胡麻(白ごま・黒ごま)がトッピングされていて、その理由は、「中の餡の種類を見分けるため」だったそうです。
当時は、あんぱんの中に入っている餡には「粒あん(小倉あん)」と「こしあん」の2種類だったので、見た目で中身がすぐに分かるように、「黒ごま=つぶあん」、「白ごま=こしあん」で区別していていたとのことですよ。
現在では、アンパンの味の種類も多く、それぞれのアンパンが個包装で、パッケージにきちんと何アンパンなのかが書いてあります。
なので、中身の判別には迷わないので、ゴマは必要ないようにも思えます。
でも、現在でも昔の名残として、アンパンにトッピングがされていることがほとんどのようですね。
日本で有名なあんぱんの現在のトッピングをまとめると、以下のような感じになっていますよ。
現在のあんぱんのトッピング
木村屋總本店の場合
現在、木村屋總本店では、酒種あんぱんが数種類出ています。
それぞれ酒種あんぱんの「餡の種類」と「トッピング」は以下のようになっていますよ。
【酒種あんぱん 5色】
●小倉…(種類)つぶ餡・(トッピング)なし
●けし…(種類)こし餡・(トッピング)芥子の実
●桜…(種類)こし餡・(トッピング)桜の塩漬け
●白…(種類)つぶ餡<いんげん豆>・(トッピング)白ごま
●うぐいす…(種類)つぶ餡<青えんどう豆>・(トッピング)なし
アンパンというと黒ごまのイメージがありますが、木村屋総本店では白ごま・芥子の実・桜の塩漬けが使われていますよ。
ちなみに、上記の5種類以外にも、酒種アンパンには「栗」「いちじくくるみ」「マンゴー」「チーズクリーム」「れもんちーず」などがあります。
(関連記事⇒木村屋總本店のあんぱん【種類・カロリー・賞味期限・価格】)
山崎製パンの場合
ヤマザキパンのあんぱんの餡の種類とトッピングは以下のようになっています。
【ヤマザキあんぱん】
●高級粒あん…(種類)つぶ餡芥・(トッピング)芥子の実
●あんぱん…(種類)こし餡・(トッピング)なし
●小倉ぱん…(種類)つぶ餡・(トッピング)芥子の実
●白あんぱん…(種類)こし餡<いんげん豆>・(トッピング)白ごま
●うぐいすぱん…(種類)つぶ餡<青えんどう豆>・(トッピング)なし
ヤマザキでも白ごまと芥子の実を使っています。
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ごま・芥子の実の栄養効果
ゴマの栄養素
胡麻には以下のような栄養素が多く含まれています。
●ミネラル分(カルシウム・マグネシウム・鉄分・リン・亜鉛)
●たんぱく質
●食物繊維
●ビタミン類(A・B1・B2・B6・E・葉酸)
●不飽和脂肪酸(リノール酸・オレイン酸)
●リグナン
カルシウムは牛乳の11倍で、たんぱく質のアミノ酸は大豆より優れているそうですよ。
ちなみに、胡麻に含まれるリグナンというのは成分の総称で、セサミンやセサミノールで構成されています。
ゴマリグナンには、活性酸素を除去する抗酸化作用があるとのことです。
(関連記事:黒ごまと白ごまの栄養素の違いは?)
芥子の実の栄養素
芥子の実(ポピーシード)には、以下のような栄養素が多く含まれています。
●ミネラル分(カルシウム・リン・カリウム・鉄分・亜鉛)
●たんぱく質
●食物繊維
●ビタミン類(A・B1・B2・B6・E・葉酸)
●不飽和脂肪酸(リノール酸・オレイン酸)
胡麻に多く含まえる栄養素と似ていますが、ケシの実が特に豊富なのはカルシウムで、玄米の188倍だそうですよ。
骨粗鬆症予防に役立ちそうですね。
ゴマと同様に、香ばしくて栄養価も高い食材なので、アンパンとのマッチングがばっちりですね。
ちなみに、「ケシ=アヘン」ですが、ケシの実は種子(ポピーシード)なので、麻薬成分は含まれていません。
食用のケシの実は加熱してあり発芽しないようになっているので安心ですよ。
小豆の栄養効果
アンパンの餡の原料となる小豆(あずき)には、以下のような栄養素が多く含まれています。
●ミネラル分(カルシウム・リン・カリウム・鉄分・亜鉛)
●たんぱく質
●食物繊維
●ビタミン類(A・B1・B2・B6・E・葉酸)
●ポリフェノール
●サポニン
小豆の22%はたんぱく質です。
たんぱく質量だと大豆の方が豊富だけれど、アミノ酸のバランスは小豆の方が優れているそうですよ。
また、小豆は、ごぼうの3倍の食物繊維、バナナの3倍のカリウム、赤ワインの1.5倍のポリフェノールが含有されています。
さらには、小豆の皮に含まれるサポニンには、ポリフェノールと同様の抗酸化作用があります。
「食物繊維は便秘予防、カリウムはムクミ予防、ポリフェノールはアンチエイジング」に効果が期待出来ると言われているので、小豆は女性の美容と健康に欠かせない食材ですね。
ちなみに、あずきからあんこを作る場合には、砂糖も使うので、アンパンはダイエット食材にはなりません。
でも、あずきの栄養価は高いので、お砂糖を控えめにしたアンパンなら糖分を抑えることが出来ますよ。
自宅で手作りした餡を使って、手作りのアンパンを作るとよりヘルシーですね♪
補足・まとめ・雑感
あんぱんの上に胡麻や芥子の実がのっているのは、中に入っているあんこが、つぶ餡かこし餡かを見分けるためという
のが元々の理由だったようです。
発売当時の名残として、今でもゴマやケシがトッピングされているものが多いとのことですよ。
ゴマやケシの実は、見た目のアクセントにもなるし、香ばしくて美味しいだけじゃなく、栄養価も高いので、あった方が嬉しいですね。
あんこの原料の小豆の栄養価とあいまって、普段不足しがちな栄養素もおいしく摂れちゃいます♪
(関連記事:くず餅とわらび餅の違い)
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